会長挨拶

鳥取大学医学部感覚運動医学講座 耳鼻咽喉・頭頸部外科学野
会長 福原 隆宏

このたび、第49回日本乳腺甲状腺超音波医学会学術集会の会長を拝命いたしました、鳥取大学耳鼻咽喉・頭頸部外科の福原隆宏と申します。耳鼻咽喉・頭頸部外科医が会長を務めさせて頂くのは、古川政樹先生、古川まどか先生に続き3人目となります。私はJABTSの学術集会でたくさんのことを学ばせて頂いており、この度この様な機会を頂いたことはとても光栄に思います。耳鼻咽喉・頭頸部外科領域においても超音波検査は非常に有用であり、本学会の重要性は耳鼻咽喉・頭頸部外科医にも認知されるようになってきました。
本学術集会のテーマを「裾野を広げる」としたのは、できるだけ多くの職種、診療科の皆様に集まって頂き、お互いに学びを提供し合い、学ぶ楽しさを再発見できる場にしたいとの思いを込めました。
教育講演は、甲状腺・頭頸部領域の分野で高名な鈴木眞一先生と古川まどか先生にお願いしました。甲状腺・頭頸部超音波を学び直す良い機会になると思います。
また、企画では多角的に超音波診療を学べるようにしました。特別企画1では「QOLを上げるハイドロリリースの実際」を企画し、超音波を利用した頸部や肩の痛みの治療を取り上げます。普段当学会ではあまり聞けませんが、非常に実用的なお話しです。特別企画2「中身を見たらもっとよくわかる!−超音波診断に役立つ易しい頭頸部解剖−」では、頸部の手術を解説してもらい、中身を見ることで解剖を学ぶことができます。さらに特別企画3「プロジェクションマッピングで学べる頭頸部超音波の基本 エコーライブデモ」では、プロジェクションマッピングで解剖図を頸部に投影しながらライブデモをおこないます。これらの企画で、頸部の解剖から超音波像を理解します。プログラム委員会企画では、超音波の教育を取り上げました。乳腺領域と甲状腺・頭頸部領域の超音波診療において、どのように医師・技師を育てていくか、またJABTSでどのように支援できるかを討論します。
教育委員会企画「乳房再建について学ぼう −再建方法から正常・異常の超音波像まで− 」では、切除治療後の乳房再建に関する超音波の活用についてお話し頂けることになっています。
ウルトラサウンドクイズでは、考え抜かれた症例をクイズ形式にして頂きました。注意が必要な症例や知っておいた方が良いポイントなど、実臨床に役立つ解説もありますので、楽しみにしていて下さい。
JABTSは長い歴史の中でも山陰地方での開催は初めてです。山陰は交通の便が良くなく、さらに新型コロナ流行の第7波の影響も有り、お越し頂けない方も多いかと思います。この度の学会はハイブリッド開催で予定しておりますので、現地に参加出来ない方も、是非オンライン上で参加頂けると幸いです。
最後に、2019年より収まることのないCOVID-19の感染拡大の中、現場でご尽力されながら本学術集会にもご助力を頂いている皆様に、敬意と感謝の念を表したいと思います。